沖縄の空に映えるあざやかな赤瓦
瓦の1枚1枚に伝統と美を創りだす

沖縄県赤瓦事業協同組合イメージ画像
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沖縄の伝統的な建材の赤瓦

沖縄の伝統的な建材の赤瓦

沖縄の澄んだ青い空、
青い海と共に綺麗な
赤い瓦屋根がある風景という
景観性だけではなく、
夏はすずしく、冬には暖かいという
機能的利点も魅力です。
そんな赤瓦の良さを
広く皆様に伝えるために
私達沖縄県赤瓦事業協同組合は
日々努力を重ねています。
このホームページを
ご覧になって頂いた
皆様に、
少しでも「沖縄赤瓦の良さが
伝わりましたら幸いです。

瓦のイラスト

赤瓦の歴史

-History-

沖縄の赤瓦は、風土と景観に適した造りとなっており、近年伝統的価値が見なおされています。このため、観光地や公共施設の建物及び一般の住宅にも多く使用されています。沖縄の瓦というと一般的に赤瓦がよく知られていますが、首里城周辺などの発掘現場などから、灰(黒)の瓦も見つかっており、2種類の瓦が使用されていたことが分かっています。その内、灰(黒)の瓦は古くから使われ、寺社や、王侯貴族の城に利用されていました。ところが、現在の沖縄で使用されている屋根瓦のほとんどは酸化焼成による赤色のシマガ-ラです。これは、夏の強烈な陽射しに対して有効である。

赤瓦は明治初期まで首里周辺で焼かれてきましたが、明治22年の解禁から、製造、製品流通及び建築資材集積で便の良い与那原周辺へと瓦生産の中心が移っていき、現在に至っています。近年製造されているおもな赤瓦は、在来瓦のほか、S型瓦、重ね瓦、断熱瓦、スペイン瓦になっています。その中で、在来瓦、S型瓦などは木造建築に使用されていますが、現在ではRC構造住宅が多く、そのため時代のニーズに適応した改良瓦の製造などの研究開発に取り組んでます。

赤瓦の機能性について

赤瓦には断熱性があるといわれていますが具体的にどれくらい効果があるのですか?という疑問を持たれる方も多いと思います。
当組合では、沖縄県工業技術センターの協力を得て既存赤瓦の機能性の研究を行い、実際に瓦を使用した場合とそうでない場合とで温度の比較を行いました。

以下のような実験装置を用いて、スラブ板(コンクリート)のみとスラブ板上に瓦を乗せた場合における、発泡スチロール箱内の温度を測定した結果、以下のような結果を得ることができました。 グラフは夏場(8月)のデータになりますが、これを見るとスラブ板(コンクリート)のみの場合と、屋根材として瓦をのせた場合とに明確な差異が確認できます。日中の日差しの強い時間帯(4時頃)においてスラブ板のみだと最高温度が42.8℃まで上昇しているのに対して、瓦をのせた場合だと38℃程度に抑えられ、約4℃の温度差が現れることが確認できました。

ここで紹介した実験データは全体の一部ではありますので、今後更なるデータの蓄積を行い正確な研究を進めていきます。

温度変化のグラフを見るには下記をクリックして下さい。

よくあるご質問

ここでは、瓦に関する素朴な質問に関して、Q&Aの形式をとってお答えしていきます。

瓦は値段が高いのでは?

確かに瓦屋根にかかる費用はそう安いものではありませんが耐久性や断熱性などの利点を考えると長い目で見ると経済性に優れている。

自分の家を建てる時に赤瓦屋根にしたいのですが、その場合何処に相談すればよいのですか?

沖縄県赤瓦事業協同組合までご連絡下さい。お客さまの御相談をこちらでお受けします。

私の家はRC造なのですが、後から赤瓦をのせる事はできるのですか?またRC造に瓦をのせても効果はあるのですか?

後から瓦をのせる事も可能です。また、RC造に瓦をのせるとどうか?ということですがもちろん効果はあるはずです。室内の温度がまったく違ったものになるというお客様の声がありました。

私の家の屋根にカビが生えてきました。このようなときはどのようにすればよいのですか?

在来瓦を固定している漆喰に黒カビが生えることがあります。これは、経年変化で生じるもので、落ち着きと風合いが増し、味わいがあると見ることができます。また、古い赤瓦では、焼成温度が低いために赤瓦に直接カビが生えることがあります。
このような場合には、補修が必要な場合がありますので、沖縄県赤瓦事業協同組合までお問い合わせ下さい。なお、在来瓦屋根は施工した後、10~15年程度で漆喰の塗り直しが必要になる場合があります。現在、焼成温度が高いので、カビは生えません。

台風等で瓦が飛んでいってしまわないか心配なのですか?

沖縄県赤瓦事業協同組合傘下の企業で生産されている瓦は、沖縄の環境にあった形に改良され、台風に対しても耐えられるように設計してあります。また、瓦の剥離の原因は瓦だけでなく、施工方法にもあります。沖縄県赤瓦事業協同組合では熟練した施工チームにより瓦をふきますので、安心です。

赤瓦を使うと涼しいとよく言われますが実際のところどれくらい効果があるのですか?

赤瓦の断熱効果は、現時点で完全には解明されていませんが、沖縄県内の研究機関と連携してデータの蓄積をはかっています。平成12年度発泡スチロール箱を用いた実験では、夏季の最高気温が約4℃涼しいという結果がでています。
今後も更に研究開発をすすめ、沖縄の地域に適した瓦の生産を目指します。